どうなる?林業

このコーナーは、私が林業経営を行ってきた中で、またこれからも林業を続けていく上での様々な事柄について考え、そしてご覧になった方々のご意見を伺いたいと思い作ったコーナーです。林業を行っていく上でのヒントを頂ければ幸いです。


林業が今、注目を集めつつあります。それは、実に様々な意味を持っていると思います。


一つは、自然保護から始まった森林環境保護問題。
・森林を伐採する林業は悪である論。
・また逆に、適切な施業をしている林業は森林を育てていく為には必要不可欠な仕事である論。

一つは、地球規模からみた環境問題。
・二酸化炭素を減少させるための森林の働き。
・そして炭素成分を固定化したまま利用でき、ある意味無限に再生産可能な資源としての木材。

また国内に目を向けた場合には、
・春先の花粉症の原因としてやり玉に挙がっている、スギ造林地。
・自然災害に脆弱であるとの指摘を受けるスギ、ヒノキ造林地。
・手入れ不足による造林地の増大とそれに伴うボランティアの役割。
・環境問題の教材としての森林、林業教育のあり方。

そして林業経営からみた場合には、
・長期に渡る木材価格の低迷のため森林所有者の林業離れ。
・労働者の高齢化、減少化に伴う放置山林の増大。
・長伐期施業に移行するためには避けて通れない相続税問題。

「林業とは、木を伐ることから始まる。」という言葉があります。

しかし、林業の目的は木を伐ることではなく、最終的な目的として、「森林から収入を得る」ことであり、その目的達成の為に価値の高いと思われてきたスギ、ヒノキの造林が戦後営々と行われてきました。

それが経済成長期のさなか国産材の不足から、当初は一時避難的に行われた外材の輸入、非木質系材料による建築の構造変化等におされ、また追い打ちを駆けるように施行された住宅品質確保法、これら諸々の原因と、それらについての対応をなおざりにしてきた我々。その結果として上記のような問題点が表面化してきました。

これら諸問題に立向かい、内包しあるいは味方に付けながら、これからも林業を続けていく上で私なりに考えたこと、実行したことを掲載していきたいと思いますのでご意見お待ちしております。