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1999年春。突然木工という物に目覚めた私は、生来の「もったいないお化け」と合体したかのように、自分で伐った木を見るたびに「これは使える」と勝手に想像を膨らまし、今まで捨てていた丸太を集めては取り憑かれたかのように、せっせと知り合いの製材所に運び込んでいた。
(ちなみに愛妻に言わせると「売上より、製材賃の方が高く付いている」そうだ。)
製材された板はすぐ使われるでもなく、「天然乾燥だ」という自分勝手な合い言葉で友人の倉庫の中に運び込んでいた。
(倉庫の一角を占領した山と積まれた板達。)
が、しかし、そこは友人の倉庫である。見る見るうちに倉庫の一角は、使われる当てのない様々な樹種の板によって占領されてしまったのである。
私自身も、少しではあったが反省し工房の近くに(遠かった約8kmあった。)板を隠せる(人様に見せると「安田の息子は気が触れた。」と言われる様な気がしたし、自分自身もそう思った時期もある。)場所探しが始まった。
何しろ、板を乾かす為、「屋根が付いて、日陰で」と自分勝手な要望が多いため適当な場所がない!
その時である、工房の横に昔おじさんが車庫に使っていた小さな倉庫に目がいった。「ハハハ。ここにあった。」
中にはいると、屋根はある「よし。」日陰である「よし。」しかし狭い、これでは今有る板の5分の1も入らない。
(その昔車庫として使われていた倉庫。)
困った。このままでは使えない。使えないなら壊してしまえ。壊したなら作ってしまえ。と、相成りここに倉庫建闘記がはじまった。
まず、壊す。とにかく壊す。山からパワーショベルを持ち帰りとにかく壊す。
あっという間に倉庫は、トタンとおれた木材に変身した。
(無惨にも壊された倉庫の残がい。)
壊したままでは、倉庫は建てられない。まず残がいを処分して新たに真砂土の搬入から始まった。
計画では、6×5mの倉庫が建つ予定に成ってるので(それ以上は無理みたい。)
またまた知り合い(知り合いが多いと何かと助かる。)の建設業者に無理を言って、真砂土を取ってきた。
(実は、写真の向こう側が建設会社の真砂土置き場である。)
パワーショベルで道路を歩き真砂土置き場に行ってはダンプに乗せて、合計13台(知り合いには2,3台と言ってある。)またキャタピラのまま道路を歩き整地を終えた。
(整地が終わった倉庫跡地。)
倉庫を建てるとは言うものの、けちで貧乏人の私に「大工を雇う」とか「業者に頼む」とかの発想は全くなく、当初より自分で立てる計画であった。(無謀にも!)
当然コンクリートなど金のかかることは、いっさい無しで自分の山から木を伐ってきて掘建倉庫の建築開始である。
我が山にはカラマツが植えてあり、これが腐りにくく、掘建倉庫の柱にぴったりである事は過去すでに検証済みであり、またタルキなどスギも必要なので早速山に向かう。
(倉庫に使われるカラマツ)
柱は、早速もって帰り、パワーショベルで穴を掘っては埋めていく、只この繰り返しである。
(柱が建った。傾いていても気にしない。でもちょっと気になるけど)
こうやって書くとあっと言うまであるが、実は構想からここまで約3ヶ月が過ぎようとしていた。
ここまで来ると(すでに12月。)いつ雪が降ってもおかしくないため少し焦ってきたのである。
せめて桁組だけでも雪が振る前に済ませたい。
年が変わって・・・・
昨年末に
>せめて桁組だけでも雪が振る前に済ませたい。
との言葉で終わったが、結局あれから何も出来ずに新世紀を迎えてしまった。(T_T)
今年こそは、必ず。
いや、春が来るまでには‥‥
‥‥という淡い期待をうち砕くかのように、何時までも吉和の里には雪が降る続いている。
気が付くと、もう3月!!!
建闘記2は、日記形式で書いていこう!
3月13日(火)
(建闘記1の最後の姿)
今年になって初めて、小屋の作業に取りかかる。
昨日までの雪がウソのように暖かな日ざしの中で、桁を組む。
(実は、昨年一部だけ出来ていたのだがその後雪に埋もれて
仕事が出来なかった。)
加工だけは、少しずつ行っていたので、ここからは一気に仕上げたい。
(これを希望的観測という)
(こんな感じで順調に出来るといいな〜)
3月14〜15日(木)
(日記とか何とかいいながら、すでに手を抜き始めた‥‥)
まあ、あれからは天気もまあまあ順調で仕事も捗ってきました。
14,15日の両日で棟が上がって、何とか倉庫の形が出来てきました。
(ここまでは、全部私一人での作業です。)
(別角度から)
明日は、助っ人を連れてくるぞ。(*^_^*)
3月16日(金)
約束どおり、今日は強力な(?)助っ人がやってきた。
この倉庫の建闘に初めて他人のお世話になる事になった。
その、助っ人とは‥‥
この二人です。
右が、長男の「真也(まさなり)」
左は、近所の今年から大学生さん
名前が「永田正樹」君
この二人を、騙して連れてきた。(^_^;)
なんで、この二人を騙してまで連れてきたかと言うと、
さすがに春の足音が近づいてきてちょっと焦ってきたのがその理由。
そこで、一気に形を付けるという暴挙に出たわけである。
屋根と壁のトタン板は、注文してあるのでそれまでに‥‥
朝、五日市で野地板を積み込んで、一路吉和まで‥
早速助っ人に、材料を運ばせる。
その間にタルキを打ち付けて、あとは必死金槌持って屋根作り。
夕方頃に、出来た!(何とか出来た!)
(何とか屋根はできあがった。完成までもう少しだ。)
3月22日
先週、屋根板を打ち付けてから雑用が忙しくて久しぶりに仕事が出来る。
先日、頼んでいた波トタンが入ってきたので早速屋根に拭く。
とは言っても、軒まで高さが3m!
トタン板を、持って上がるのさえ大変な状況で果たして今日中に出来るのやら?
ダンプの上に脚立を立てて、1枚ずつ慎重に持って上がるが全部で40枚近く有り、これだけで一仕事!
あとは、ひたすら金槌ばかり(最近は金槌仕事が多くなったな〜)
時間オーバーではあったけど、何とか屋根トタンも出来て大部見栄えも良くなった。(^_^)
もうひといきだ〜!
3月24〜26日
24日から最後の仕上げ(?)にはいる。
雨よけの壁作り。コレが結構大変なんだ(T_T)
何せ、柱が丸太のままで、太さもまちまち‥‥タルキを打ち付けるのさえ、切り込みを入れたりスペーサーをかましたり。
途中で、芸予地震に見舞われて‥被害はなかったものの、家(廿日市)が心配になって途中で帰るし(T_T)
(さすがにあの地震は怖かったな〜、思わず小屋から逃げ去ってしまった。でも小屋は倒れんかった(^_^)
やっと、タルキを打ち終わった!
明日中には、終わらせよう。出ないと山仕事にならん!!!
3月27日
今日で最後となるように、再び助っ人の登場である。
前回と違って力仕事ではないので、今日は次男を連れてきた。
(挨拶しなさい!)(こんにちは、翔太です。今度6年生になります。)
助っ人にトタンを押さえて貰い、脚立に乗ってトタンを打ち付ける。
昼までに出来た。
やっと出来た。
予定より大幅に遅れたけど出来た。
コレで山に行ける‥‥
以上堀建倉庫建闘記でした。